
印刷の表現領域を広げ、環境にも優しい「UVエンボス」の世界をカレンダーに表現。
土の四季はるか昔の縄文時代に始まったとされる「焼き物」。東海地方では、五世紀半ばに猿投窯において始まり、その後長い時を経て瀬戸を中心に、伝統的な世界に斬新さを取り入れながら成長してきました。中でも、桃山時代に古田織部によって生み出された「織部焼」は、自由なカタチ・大胆な模様・鮮やかな色使いなど、従来の形にとらわれない創造性あふれるその造形によって人々を魅了、あらたなブランドとして多くの人々に愛され、四季折々私たちの生活に潤いを与えてくれています。
このカレンダーは、身近にある地元の素材を使い、伝統の技と創造力を駆使して、新たな美の世界に挑戦する中島勝乃利氏の作品を、グロスとUVエンボスを組み合わせる事で、陶器の持つ艶やかさと肌触りまで表現しています。
2種類のニスが生み出す凹凸の立体感&高級感
UVエンボスとは、水と油のように、性質の異なる2種類のニスがはじきあう特性を利用した技術で、印刷面の凹凸と光沢部分、つや消し部分を表現し、浮き出たように見せる紫外線を使った印刷です。UVエンボスの特長
- 美しい光沢とザラつきのあるマット調の組み合わせで、独特の肌触りと高級感を併せて表現できます。
- フィルムを使用せずにフィルム貼り加工に負けない光沢感を出すことができるだけでなくニスの塗膜が表面を保護し、摩擦によるキズを付きにくくします。
- 通常の印刷と同じように、ニスをコーティングできるので、細かいイラストやパターンの表現が可能です。
- UV印刷機で印刷から2種類のニスのコーティング加工まで1回の工程で行うため、フィルム貼り加工に比べ「短納期」「低コスト」ででき上がります。

特許出願中。笹徳オリジナル形式「ハンガー形式」
笹徳印刷グループカレンダーは止め金具や吊下げヒモ、接着剤などは一切使わない、紙だけのエコエコカレンダーですが、更に2008年版は一歩進んだ形状を考案、めくり易さに工夫をこらした形状にしました。今までは2ヶ月毎にカレンダー本体を差し替えていましたが、2008年版は毎月めくるだけで次の月が出てくるようになっています。めくって使用していただければ、その仕組みに驚かれることと思います。
発想から発送まで、笹徳印刷グループの総合力が活きる

今回のカレンダーは、笹徳印刷グループですべて内製しています。企画・デザインから新ハンガー方式の開発にはじまり、本体の製版、製造からUVエンボス加工、さらには、外袋のグラビア製版はサピックで、印刷と製袋は笹徳一宮が担当し、キッティングと発送は、エス・ピーセンターが受け持っています。
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